『自分らしさを言葉にのせる売れ続けるネット文章講座』/さわらぎ寛子
この本は、セールスライティングのテクニックを書いた本ではありません。これからの時代、売り込みではない、自分のファンを増やす文章がネットで売れ続けるために必要なのだ というのがこの本の主張です。
ということで、表紙を改めて見てみると、タイトルの「自分らしさ」と「続ける」が青字になっていました。なるほどー。
こんな人にすすめたい
ネット上で、商品を継続的に売りたい人、または売り方に悩んでいる人。セルフブランディングのためにどのように発信していけばいいのか悩んでいる人には、一読をおすすめします。
作者は3万件以上のコピーを書いてきたコピーライター
作者はさわらぎ寛子さんというコピーライターの方です。今まで書いてきたコピーは3万件以上。「2時間でキャッチコピーを作れる」メソッドを独自で開発して、そのメソッドを、自分メディアを使って集客したい、売上をあげたいという経営者、起業家に対して提供し高い評価を得ているそうです。
本の概要
・自分にしか書けないことを見つける
・自分の言葉を作る
・日々の出来事を全てコンテンツにする
モノの価値で売るのではなく、人の価値観で売る時代が来たんです という話から、では人の価値観をどううまく伝えたらいいのか、WORKや具体例を交えながら説明が進んでいきます。
学び
読んで特に学びになったポイントをシェアします。
商品認知度ごとに響く言葉は変わる
本書では、商品認知度の段階を、「商品を他の人に紹介してくれるようなVIP」から「商品に関心はないし悩みも欲求もない人」まで6段階に分けています。
そして、特に
・購入意欲がある人
・商品は知っているが未だ欲しくない人
・悩みや欲求はあるが何をしていいかわからない人
・商品に関心はないし悩みも欲求もない人
について、どんな発信をしていけばいいか、解説してあります。
この、商品認知度とか購入意欲に段階があるというのは知っていましたが、それぞれの層に対する発信方法は的確に理解してませんでした。
発信できない人が引っ掛かりがちな点
「自分にしか書けないことを見つける」の章では、「発信できない人が陥る三つの病」として
1.私がこんなことを書いていいの?病
2.正しいことを書かなきゃいけない症候群
3.専門家の小さな穴
が挙げられ、それぞれの心理的な障害をわかりやすく解説し取り除いてくれます。
質問に注意する
最後の章に、「長く信頼される文章を書く五つのルール」というのがあるのですが、このルールのうちの一つが「質問に注意する」です。
発信する文章の中での質問についての話なのですが、読者に対してときおり質問を投げかけると、読者の注意を引くことできますよね。
でも、質問の仕方に気を付けないと逆に読者の気持ちが冷めたりするんだと。
例えば、片づけができなくて困っている人に対して、片づけのコツについて書きたい場合、
「あなたの部屋、片づいていますか?」みたいな質問を畳みかけたりすると「余計なお世話だ」とか思われてよくない。
そうではなくて、「なぜ、部屋は片づけても散らかるんだろう?」と自分も含む全人類への問いかけのような質問だと、変な引っ掛かりが生じなくてよい と。
質問って注意を引くことができるやり方なだけに、注意して使わないと悪い印象を与えることもあるんですね。
おすすめ点 追加
・ワーク的なものものっていて、それらを使って自分や発信方法について深堀りできます。
・文章表現力、やかりやすい文章が、勉強になります。
コメント